最近では、ネットでの起業やブログやインスタグラムを活用したものや、趣味や特技を活かした開業をする人が増えてきましたね。
というのも、主婦でもネットを活用すれば比較的簡単に起業することができるようになっているからです。
ただ、簡単に起業ができるのは嬉しいことですが、実際には起業後に失敗するケースも多くあるのが現実です。
本記事では、どんな起業の場合にどのように失敗するのか、失敗事例や失敗しやすい人の特徴を中心に紹介していきますので、ぜひ参考下さい。
主婦で起業した人の失敗事例10通り
主婦で起業した人の具体的な失敗事例を10例ご紹介します。
それぞれの事業内容や失敗の原因をしっかりと探り、参考にしましょう。
ブログを書いてアフィリエイトで稼ぐはずが反応が少なく失敗
主婦の場合、自由な時間を使ってブログを書いたりInstagramに写真を投稿して、それに広告などを貼ってアフィリエイトで稼ぐ人も多くいます。
自分の記事などに広告を貼って、そこから注文が入ると収益となるのがアフィリエイトです。
ところが、アフィリエイトで起業して失敗した主婦も多くいます。
アフィリエイトは、ブログをたくさんの人に見てもらうことが前提となっていますが、どんなにブログを更新し続けても、多くの人に見てもらえない場合も多いのが実情です。
多くの人の目に止まらず、広告に対する反応もなければ収益には繋がらないため、利益がでないということになります。
利益はでないのに、ブログを更新し続けるためのパソコンやインターネット料金、サーバー代などの経費だけがかかってしまったというケースです。
アフィリエイトで高い収入を得ている人は実際にはそれほど多くはおらず、失敗率が高い起業スタイルとなっています。
簡単に始めることができ、成功すれば高額の収入が得られますが、失敗率も高いことを知っておく必要があるでしょう。
アフィリエイトのために高い商材を買って失敗
アフィリエイトは、商品やサービスをブログで紹介して、それらの広告を貼って収益に繋げますが、ブログで紹介するために高い商材を自分で買わなければならない場合も多いのが実情です。
安い商品であればそれほど負担にはなりませんが、高い商品を購入して紹介しても、アフィリエイトでの利益が購入費用を上回らなければ赤字になります。
多くの注文を得て利益を出すためには、多くの人が訪れるブログにしなければなりません。
また実際に注文があっても収益となるのは商品代金のうちの10%程度なものが多いので、自費で買った商品代金を回収した上で利益を出すには、10個以上の注文を獲得する必要があるということになります。
そのため、高額の商品を買ってブログで紹介する場合には、じっくりと検討する必要があります。
アフィリエイトで高額の収入を得ようと無理をすると、大きな赤字を生み、失敗する可能性が高まることを知っておきましょう。
アフィリエイトでは、高い商品を抱えて商品代金を回収することができず、八方塞がりとなってしまう失敗例も多くあるのです。
転売によるせどりで失敗
せどりとは、商品を仕入れてそれを転売することによって儲けを得ることです。
あまり知識や技術がなくても起業できます。
しかし、このせどりで起業し、最初から高額商品を買って転売しようとして失敗した例があります。
せどりでは、最初の購入価格よりも高く売って収益を得るので、売れなければ収益が発生せず、最初の購入費用が赤字になってしまいます。
どんな商品が高く売れるのかわからないまま、最初から高い商品を仕入れてしまい、売れ残ってしまうケースが多くあるのです。
せどりをして稼ぐには、なかなか手に入らないものや値段が高くても購入したい人がいるものを転売しなければなりませんが、失敗する人の多くがどんな商品が売れるのかもわからないまま商品を仕入れて販売してしまっています。
せどりで簡単に起業することはできますが、どんな商品が人気なのかニーズを分析せずに仕入れている場合は、失敗する確率が高いということです。
せどりでは、ニーズを分析する力や商品に関する知識がないと失敗率が高くなる傾向があります。
ハンドメイドをサイトで売ろうとして売れずに失敗
最近では、ハンドメイドが趣味の人がハンドメイドサイトのminneやCreemaやiichiで自分の作品を売って収益を得る主婦も増えてきました。
自分のオリジナル作品を販売することができ、それで収益を得ることができれば、かかるのは材料費だけなので利益も出やすいという魅力があります。
また、売れたことによる喜びも非常に大きいはずです。
ただし、ハンドメイドサイトでは多くの手作り作品が販売されているため、その中で目立つには、人気のある作品をリサーチしたり他とは異なるオリジナリティを出すなど工夫と努力が必要です。
出品されている多くの作品との差別化を図って注目や人気を獲得することができず、たくさんの作品が売れ残ってしまい材料費だけがかさんで失敗した例が多くあります。
ハンドメイドサイトでは、同じような作品を作っている人も多いため、作品が目立たずに売れ残ってしまうことが多くあるのです。
起業とするには失敗率が高いため、趣味の範囲で楽しみながら出品している人が多いのが実情です。
ハンドメイドは売れたが、製作が追いつかず材料費がかさみ失敗
出品したハンドメイド作品は売れたものの、利益を得るために多くを出品しすぎた結果、制作が追いつかずに制作費だけがかさんで失敗した例もあります。
人気のあるハンドメイド作品を数多く販売することができれば利益を上げることができます。
しかし、家事や育児に追われる主婦の場合は、注文が増えすぎると制作時間が足りなくなる可能性があります。
製作に追われ、家庭のことができなくなる人も出てきます。
また、注文が増えると必然的に材料費も増えるので、金銭的な負担も大きくなります。
そのため、主婦がハンドメイド作品を販売して起業する場合には、下記のような点に注意してしっかりと計画を立てる必要があります。
- 長期的に作品を作り続けられるのか
- 制作にどの程度まで労力や時間をさけるのか
- 金銭的にはどの程度の余裕があるのか など
長期的な計画を立てていないと、人気が出てたくさん売れるようになっても、制作時間や材料費などの負担が増えすぎて失敗する確率が高くなってしまうでしょう。
ハンドメイドは売れたが、次のステップで失敗
ハンドメイド作品の販売が軌道に乗ったことから、他にも事業を展開して事業を拡大したことで失敗した例もあります。
他の事業に誘われて高い商品などを作り、その分材料費などの経費が高くかかってしまい、結果的に収益が出なかったという失敗例です。
「今の値段ならば購入するけれども、高くなったら購入しない」という理由から、急に購入者が少なくなるというケースもよくあります。
ニーズを掴み損なうと商品は売れ残るため、たくさんの在庫を抱えることになり失敗してしまいます。
主婦が起業する場合は、自分のできる範囲で行い、あまり事業を広げすぎないことが失敗率を下げるコツと言えます。
起業のための資格取得費用が回収できずに失敗
ヨガ教室を運営するために資格を取得する場合、ヨガインストラクターの養成講座を受講するために10万円~40万円が必要です。
資格の取得に高い費用を払って教室を開いたものの、生徒があまり集まらず利益が出ずに失敗した例もあります。
また、他にも資格を取っておいた方がいいと考えて、資格を取得することばかりに気を取られて失敗する人もいます。
資格取得には高いお金がかかる場合もあるので注意が必要です。
特に、資格を取得することばかりにこだわり、なかなか起業できない場合は、失敗率も高くなる傾向があります。
学習教室のフランチャイズなどで負担が大きく失敗
フランチャイズで学習教室などを運営する場合、知名度はあるので集客は容易ですが、フランチャイズのマージンの負担が大きすぎて続けられずに失敗した例もあります。
フランチャイズで起業する場合には、条件などをしっかりと確認しておかなければ、運営はうまく行っているのに自分の利益があまり得られないという状況に陥ることがあります。
自分の利益が得られなければ長く続けることはできないので、結果的に失敗することになります。
起業セミナーばかり行ってお金を使って失敗
最近では、起業に関するセミナーも多くあります。
しかし、様々なセミナーに参加しすぎて受講料ばかりが膨らんでいく人もいます。
起業する前に様々な知識を得たいという気持ちから、高い授業料のセミナーに数多く参加した結果、起業前の初期投資に多額の資金がかかってしまい失敗した例です。
起業する前から勉強するための費用に多額の資金をかけすぎると、失敗率が高まる可能性があるので注意しましょう。
フリーランスでライターとしてサイトに登録したが稼げず失敗
最近では、フリーランスのライターとしてサイトに登録して仕事を得る起業も人気があります。
多くのフリーランサーがクラウドワークスやランサーズなどのサイトに登録して仕事を受注しますが、単価の安い仕事も多いので実際にはあまり稼げない人も多いのが実情です。
また、稼ぐためには膨大な作業をこなす必要がある仕事も多く「きつい」「それだけの時間がさけない」など慣れるまでに時間がかかり、途中でライターをやめてしまう人も多くいます。
単価の高い仕事を受けるためには、経験や専門性を養う必要があり、慣れも必要です、
最初は勉強だと考えて単価の安い仕事でもコツコツと続けられる人でなければ稼げるようにはならないでしょう。
また、文章を書くことやパソコン作業が好きでなければ、長く続けることができないので、失敗率も高くなります。
主婦で起業しても失敗しやすい人の特徴
ここまで、10通りの失敗例を紹介してきましたが、他にも多くの失敗例があります。
どの事例も失敗率が高い傾向がありますが、主婦で起業をした場合にはどんな人が失敗しやすいのかも気になるところでしょう。
ここからは、主婦で起業しても失敗しやすい人の特徴をいくつか挙げてみます。
起業しても失敗しやすい人の特徴を知っておくことで、失敗を回避できる可能性が高まるはずです。
開業資金にお金を使いすぎて失敗
主婦が起業する場合は、開業資金にあまりお金をかけることができない人が多いです。
しかし、中には開業資金に多くのお金をかけすぎた結果、経営を長く維持することができなくなり失敗する人もいます。
起業してしばらくはあまり利益を出せない可能性が高いので、開業資金はなるべく抑えて、その後の経営を維持するための資金を確保しておく必要があります。
計画的な資金繰りを考えておかなければ、長続きせずに失敗します。
「開業さえできれば何とかなるだろう」という考え方では、すぐに破綻してしまうということです。
下記の記事では、主婦が起業する際に知っておきたい、お金の知識をまとめていますので、ご覧下さい。
多くの利益を最初から得ようとして失敗
多くの利益を出そうと考えて、たくさんの商品を仕入れるなど最初から冒険しすぎて失敗しているケースが多くあります。
すぐに利益を求めて焦ってしまう人は失敗しやすい傾向があります。
起業当初は利益よりも顧客を掴むことに重点をおくことを意識しましょう。
焦らずに長期的な視野で物事を考える力と計画性が必要です。
高額の物を仕入れて失敗
高額の商品を仕入れることによって、大きな収益を目指す人も失敗しやすい傾向があります。
利益を得るには、顧客のニーズをしっかり掴んだ上で、高額商品が売れるのかを分析することが大切です。
売上が上がってきたからといって、すぐに高い商品を仕入れる人は失敗しやすいので注意しましょう。
事業計画などを作らないため失敗
主婦が起業する場合は、事業計画などを作らないことが多いため、計画性のなさにより失敗するケースが増えます。
起業する際には収益なども含めた事業計画をきちんと立てる必要があります。
「どんなふうに事業展開をするのか」「どれぐらいで利益がでるようになるのか」などの計画をしっかりと立てておかなければ失敗する確率が高くなるのです。
また、自ら起業すれば、自ずと自営業者になるわけですので、自営業に関する知識も知っておきましょう。
ニーズをしっかり分析せずに失敗
顧客のニーズをしっかり分析しないまま起業する人の多くが失敗します。
自分がやりたいからやるというのではなく、そこにニーズがあるのかをまず考えていかなければ起業は成功しません。
また、そのニーズが流行に左右されるものでないことも考える必要があります。
いつでも一定のニーズがある事業なのかをじっくり検討しましょう。
一人で考えた結果、考え方が偏ってしまって失敗
主婦が起業する場合には、事業についての様々な決断を一人でしなければならなくなります。
その結果、偏った考え方で決断してしまい失敗するケースもあります。
当初のコンセプトや事業計画などから外れてしまう決断をしてしまうこともあります。
主婦が起業する場合には、家族などにも相談して、できるだけ多くの意見を聞きながら事業運営ができる環境をつくることも必要です。
また、世間のニーズや顧客の声にも耳を傾けられるようにしましょう。
オリジナリティやコンセプトが確立していないために失敗
起業するにあたっては、オリジナリティがあり、コンセプトのしっかりした起業をしなければ、途中で方向性がブレたり変わってしまい失敗します。
起業で成功するのは、オリジナリティやコンセプトがしっかりと顧客に伝わるような起業の仕方を最初に考えることができる人です。
自分の考えを文字で書き出したりノートにまとめたりして整理することが大切です。
起業する前に、じっくりとコンセプトを考える時間を大事にしなければ失敗も多くなります。
仕事量を増やし過ぎ、急激に規模を拡大して失敗
主婦の場合は、仕事量を増やし過ぎた結果、無理がたたって失敗する人もいます。
売上が上がってきたからといって無理をして頑張ってしまう人は、長続きせずに失敗する可能性が高いです。
また、急に事業規模を拡大してしまう人も、仕事量が急増したり経費が膨らんで失敗しやすくなります。
常にニーズを確認しながら事業を展開していくことが大切で、上手くいっているからと急に事業を拡大すると顧客が付いてこないこともあるのです。
失敗しても資金に余裕があれば問題ありませんが、それほど資金がたまっていないうちに事業を展開していく場合は、失敗することも念頭に入れた注意が必要です。
資格ばかりにこだわりすぎて失敗
失敗例にもありましたが、起業して教室などを運営するための資格取得にばかりこだわり、ずっと資格を取り続ける人もいます。
慎重な性格で資格を大事にする人や資格の勉強が好きな人は、資格取得にこだわりすぎて多額のお金がかかってしまい失敗するケースもあります。
資格取得を目指す場合も、起業した後の収支も考えながら取るようにしましょう。
主婦で起業を目指す人が成功するには
ここまで、主婦が起業した際の失敗事例や失敗する人の特徴を紹介してきましたが、少なからず成功する人もいます。
ですので、主婦で起業を目指す人が成功するために大切なポイントも確認しておきましょう。
最初からうまくいくことはないと肝に銘じる
まず、最初から成功する人は本当に少ないということを肝に銘じておく必要があります。
主婦の場合は、起業に関する知識が乏しいことも多いため「最初からうまくいくことはない」と思っていた方が楽です。
焦って無理をしすぎない
一人で起業する場合には、事業に関わる全てを一人で判断し、利益を上げていく必要があるため、焦ってしまうことも多いでしょう。
起業当初から利益を上げるために、無理をして高い仕入れをしたり多くの時間を費やすなど、頑張りすぎてしまわないことが大切です。
運営しながらニーズを分析する・知識を増やす
最初はわからないことも多いので、運営しながら顧客のニーズをしっかりチェックしていきましょう。
1年2年と長く続けていくことで、経営や販売に関する知識も増えてコツも掴めてくるので、自然に利益にも繋がります。
長く継続できるように計画を立てる
成功するためには、状況に応じて臨機応変に対応しながら長く継続していく計画性も大切です。
起業する前にしっかりと事業計画などを作り、起業したら少しずつでも着実に利益を上げられるように計画を立てておきましょう。
家族からの協力と理解を得る
また、事業を継続していくためには、家族の協力も欠かせません。
主婦で起業を成功させるためには、家族の協力が得られること、事業に時間を割いても理解が得られることが重要です。
起業する前に家族とも話し合い、しっかりと理解を得ておきましょう。
逆に、子育てしながら起業したい主婦もいると思いますが、子育てしながらでもできるおすすめの仕事を下記の記事にまとめていますので、ご覧下さい。
主婦の女性起業家の失敗に関するまとめ
本記事では主婦が起業する際の失敗例と成功するポイントを紹介してきました。
最近では、主婦が起業家を目指すことも容易になってきましたが、その分、失敗例も増えています。
起業する前にどんな失敗事例があるのかを知っておくことで、どんな点に注意すればいいのかを知って取り組むことができます。
主婦が起業する場合は、最初はあまり資金をかけずにスタートして、事業が起動の乗り始めたら少しずつ事業拡大も視野に入れていくと良いでしょう。
なかなか利益が上がらず焦ったり、大きく利益を出そうと無理しすぎないことが失敗しないコツです。
まずはしっかりと事業計画を練り上げて、すぐに利益はでないことを念頭に置いて、長く継続することを目標に計画的に起業するのがおすすめです。