女性で起業をしたいという人の割合は、女性全体で33%となっており、ここ数年は増加傾向にあります。
では、起業に向いている女性とは、どのような人なのでしょうか。
本記事では、起業に向いている女性というテーマにスポットを当てて、起業に向いている人と向いていない人の特徴を詳しく紹介していきます。
成功する女性起業家が行っている習慣についても紹介していますので、起業を目指している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
女性で起業に向いている人の特徴
まずは、女性で起業に向いている人の特徴について紹介します。
起業したいと思っていても、実際に起業するかどうかはまた別の問題です。
実際に起業することができる人、起業に向いている人の特徴について詳しく見ていきましょう。
女性ならではの視点で事業を立ち上げられる
起業に向いている女性は、女性ならではの視点で事業を立ち上げられるという特徴があります。
女性が起業する場合は、一般消費者を相手に起業することが多く、特に同性の女性に向けたサービスで起業している人が多くいます。
つまり、女性起業家は、女性目線を大事に女性向けに起業しているケースが多いということです。
多くの女性起業家が、自分にとって身近な存在である女性に向けて、女性のニーズを把握した事業を展開して成功しています。
例えば、エステサロンやアロマサロン、女性向けの雑貨店やカフェなどを開業しています。
他にも、パン屋を起業する場合は、アレルギーを持った人でも食べられるパンや健康を考えたヘルシーなパンなど、女性の細やかな視点がとても役立ち、それを活かすことで他との差別化もはかることができます。
女性向けのサービスを提供する場合には、女性の視点でニーズを見極める力が重要なのです。
最近では、女性の趣味も多様化しているので、そういったニーズに着目して事業を立ち上げてみましょう。
女性ならではのきめ細かな視点と専門的な知識で事業を展開することができれば、成功確率も高くなります。
女性らしい細やかな視点とオリジナリティを持つ女性が、起業に向いていると言えます。
失敗を恐れない
起業している女性の多くが、失敗を恐れない強い意志を持っています。
女性の場合には、男性と比べてあまり経験がない中で起業する人が多くいます。
そんな中で、開業当初から失敗を恐れていては事業を継続していくことが難しくなります。
そのため、失敗を恐れずに挑戦できる女性が起業に向いていると言えます。
起業当初から上手く行く人はごくわずかです。
起業を目指すのであれば、開業してからも学び続ける姿勢と失敗を恐れない気持ちを強く持ちましょう。
失敗を恐れて決断ができない女性は、起業すること自体が難しくなります。
起業後も多くのことを一人で決断しなければならないので、失敗を恐れずに決断できる人が起業には向いているのです。
起業した当初は、資金面でも上手くいかないことが多く、事業が赤字になるケースも多くあります。
そういった金銭的な不安についても臆することなく事業を継続できる人が起業で成功できる人なのです。
当初はあまり利益の出なかった事業でも、3年ほど継続することができれば、黒字になる確率がとても高くなります。
女性で起業を目指す場合には、失敗を恐れず強い意志で決断し継続していきましょう。
判断スピードが早い
起業している女性の多くが「判断スピードが早い」という特徴を持っています。
事業を成功させている女性は、信念をしっかり持っている人が多く、事業に対するコンセプトが明確です。
そのため、物事を判断スピードも早いのです。
事業のコンセプトが明確であれば、細々としたことに関しても、それに従ってきちんと判断することができます。
「これはしなくていい」「これはするべき」という判断を素早くできる人が起業に向いているのです。
また、起業にあたっては、判断基準をしっかり持っておくことが大切です。
事業をやっていく中で、想定外の事態が発生することはよくあります。
予想外の事態が発生した際も、冷静に判断を下して行動できることが重要です。
従業員を雇っている場合は、判断スピードが早いということが女性起業家としての信頼感を高めることに繋がります。
依存心が無く常に成長を心掛けている
成功している多くの女性起業家には、依存心が無く、常に成長をしようと心掛けているという特徴もあります。
女性であることに甘んじることなく、起業家として様々な事態に冷静に対処し決断できる人が起業に向いているのです。
自分自身で決断を下し、様々な事態に対処していくことで、起業家としても成長することができます。
起業後も勉強を怠らず、スキルを常に磨き続けることが大切なのです。
何かに依存することなく、常に成長を心掛け、多くのことを経験し学んでいける人が、女性起業家としての成功を掴むことができます。
物事に対して学ぶ姿勢がある
女性で起業に向いている人の特徴には、「常に学ぶ姿勢を持っている」というものもあります。
多くの人が起業を目指して資格を取ったり、スキルを習得したりしますが、起業後は学ぶことをやめてしまう人が多いのも実情です。
起業前だけでなく起業後も、様々なことを学び、自分自身を成長させていくという姿勢がある人は成功します。
競合店や商品について学んだり、経営について勉強したり、他の事業や異業者に対しても学ぶ姿勢が大切です。
起業したら終わりではなく、常に物事に対して学ぶ姿勢を持ち続けることが成功への秘訣と言えます。
自己実現や社会貢献の目的で起業を目指す女性も多くいますが、広く学んでいこうとする女性は意外と少ないものです。
成功例や失敗例なども参考にしながら、知識を深めて自分のものにしていくことができる女性が起業に向いています。
自己管理能力が高い
成功する女性起業家の多くには「自己管理能力が高い」という特徴もあります。
個人事業主として起業する場合は、どこかに勤務するわけではないため就業時間もなく、徐々に力が抜けてしまいがちです。
「これくらいでいい」「今日は気分が乗らないから終わり」と手を抜いてしまうことも増えかねません。
また、最初に考えた事業計画が上手く行かない場合には、徐々に変えてしまい失敗に繋がることもあります。
そのため、自分で自分をしっかりとコントロールし管理することができる力が必要です。
常に自己管理を怠らず、事業計画通りに事業が進んでいるのか、進んでいない場合はどう軌道修正するのかなど、物事を冷静に判断できる女性が起業には向いています。
お金についてシビア
起業で成功している女性の多くが「 お金にシビアである」という特徴を持っています。
起業後は、運営資金や売上を自分一人で管理していく必要があるため、しっかりと管理できる能力が必要になります。
特に個人事業主の場合は、事業のお金と個人のお金をしっかり分けて管理していかなければなりません。
入出金などのお金の流れを明確にして、細かな部分までしっかりと帳簿に記録して管理できる人が起業に向いているということです。
事業の資金には、毎月あまり変動のない固定経費と、その都度変動する流動経費があります。
こういった経費もしっかりと把握し、経費に関する収支のチェックなどを常に行い、事業に関わるお金の流れをしっかりと管理しなければなりません。
常にお金の流れを把握し、細かい入出金までしっかりと管理できる女性が起業に向いているということです。
行動力がある
女性起業家として成功している人の多くが持つ特徴として「行動力」も挙げられます。
起業するためにも、資金集めや集客のためにも行動力は必須です。
起業するための自己資金が足りない場合は、資金集めに奮闘しなければなりません。
親や親戚、友人などに自分の事業をしっかりとアピールして、資金を融資してもらう必要があります。
それでも足りない場合には、金融機関などに融資をお願いに行かなければなりません。
このように、起業する前の段階から行動力は必要不可欠なのです。
そのため、行動力があり自分から積極的に動くことができる女性が起業には向いていると言えます。
コミュニケーション能力が高い
女性が起業して成功するためには、「コミュニケーション能力の高さ」も必要です。
起業後は、多くのお客とやり取りしたり、仕入れ先などとの交渉などもする機会が増えるので、コミュニケーション能力の高さに加えて、営業力も大切になります。
女性が起業する場合には、一般消費者や女性などターゲット層のニーズをつかむためにも、コミュニケーション能力を磨き、お客様の声に耳を傾け、本当のニーズを見極めることができる能力が必要なのです。
コミュニティの和を広げていくことが集客にも結び付いていくので、コミュニケーション能力の高さはとても重要な能力と言えます。
女性で起業に向いていない人の特徴
女性で起業に向いていない人の特徴についても紹介します。
起業に向いていない人は、簡単に言えば「向いている人とは反対の性格や行動をする人」です。
実は、多くの女性に当てはまる特徴でもあるので、しっかりとチェックしておきましょう。
失敗を恐れて行動が遅い
「失敗を恐れ過ぎて、行動がどうしても遅くなる」というのは、起業に向いていない女性の特徴です。
事業を運営していく場合、決断するポイントが重要ですが、決断が遅くなったことが原因で事業運営が上手く行かなくなるケースもあります。
女性が起業して成功するためには、時には失敗を恐れずに迅速に行動することも大切なのです。
女性起業家にとっては未知のことも多く、覚悟をもって挑む必要がある場合も多いですが、起業をするのであればリスクをしっかりと考えた上で、失敗を恐れ過ぎずに行動しましょう。
例えば、カフェや飲食店の運営時にライバル店が出現した場合は、何かしらの対応を取る必要がありますが、失敗を恐れるあまり新しいことにチャレンジできない女性もいます。
失敗を恐れて新しいチャレンジができなかった結果、対抗手段を講じることができずに大きな赤字を抱えてしまうケースもあるのです。
女性起業家には「行動力」が必須なので、失敗を恐れてなかなか行動することができない「石橋を叩いて渡るタイプ」の女性は、起業には向いていないと言えます。
お金に関する知識が貧しい
お金に関する知識は、起業家としては非常に重要です。
そのため、お金に関する知識が乏しい人は起業には向いていません。
起業後は、下記のようにお金に関して考えなければならないことが数多くあります。
- 原価計算
- 毎日の売上管理
- 収益の計画
- 借入の返済
- 収益が上がった場合の税金の問題 など
上記のようなお金の知識がない人や、お金に関して細かく考えることを面倒という理由から避けてしまうような人は、起業には不向きです。
起業する前に経理の知識や経営の知識を得ておくことができれば、起業後に大いに役立ちます。
開業資金についても、成功事例や失敗事例を参考に、起業後の試算や予測をしっかりと立てておきましょう。
女性が起業を目指す場合には、強い憧れや漠然と理想だけで進めてしまいがちですが、どの程度の資金が必要なのかといった現実的なお金の問題については、起業前にしっかりと調べておく必要があります。
起業前にお金についてしっかりと把握することができれば、様々な業態や業種でシミュレーションすることも可能です。
どうしても数字や計算が苦手という場合には、起業後の経理をどのようにこなすのかを起業前にしっかりと考えておく必要があるでしょう。
このようにお金に関しての知識が乏しい人は起業には向かないと言えます。
学ぶ姿勢がない
「学ぶ姿勢がない」というのも、起業に向いていない女性の特報です。
起業前も起業後も、学び続ける姿勢は非常に重要になってきます。
特に女性の場合は経営や集客に関する知識や経験も乏しいので、事業を継続して利益を出すためには学ぶ姿勢が大切です。
持っている資格や起業前に学んだ知識だけに甘んじて、知識やスキルを向上させる姿勢のない女性は、事業を継続して成功させることも難しいため、起業には向いていないと言えます。
エステやアロマやヨガなどを扱うサロンを開業しても、自分のスキルを常に磨いていく姿勢がなければ、ライバル店や新しいお店にすぐに負けてしまうでしょう。
「他のお店がどのように事業を展開しているのか」「どうすれば差別化を図ることができるのか」など、真撃に学び常に改善する努力を続けることができなければ、事業の発展や成長もありません。
経営だけでなく、集客面でうまく行かなかった場合も、成功事例などを参考に原因を究明する姿勢が必要です。
成功例や失敗例など様々な事例からヒントを学び活かすことができれば、事業を成功に導くことができるでしょう。
積極的に学ぶ姿勢がない女性は、事業を長く継続させ成功させることが難しいので、起業には不向きと言えます。
依存心が強い
多くの女性の特徴とも言えますが、依存心が強い女性は起業には向いていません。
何かを決断する際も、必ず誰かに頼ったり、自分では決めることができないという女性は、起業しても成功するのは難しいでしょう。
起業するのであれば、何でも自分で決断して自分で責任を取るという覚悟が必要です。
開業資金についても、最初から誰かに頼るのではなく、自己資金を貯めて、補助や助成などについても調べて、自分自身で調達できる方法を探るべきでしょう。
起業までの準備に関しても、自分自身で調べて実践していくことで、確実に成長することができます。
依存心をなくすことができないという女性には、起業には向かないと言えます。
自己管理能力が低い
自己管理能力が低い女性も、起業で成功することはできません。
起業する場合には、時間の管理もお金の管理も自分で把握しコントロールする必要があります。
そのため、自己管理ができず事業をプライベートをきっちりと区別できない女性は起業には向いていないということです。
特に従業員を雇わずに自分一人で運営している場合には、時間やお金の管理も甘くなってしまうことが多くあります。
自分で自分を制すことができない女性は起業には不向きで、起業家として成功しません。
コミュニケーション能力が低い
起業する場合、コミュニケーション能力は必要不可欠です。
そのため、コミュニケーション能力が低い女性は、起業には向いていないと言えます。
集客する際も、コミュニケーション能力の高さによって集客率に大きな差が付きます。
最近では、ブログやインスタグラムなどのSNSで集客をする人も増えていますが、こうしたコミュニケーションツールも上手に活用できなければ、集客は成功しません。
また、コミュニケーション能力が低ければ、初めて来店してくれたお客様を次の来店につなげることもできません。
教室を運営する場合でも、生徒とのコミュニケーションが円滑にできなければ、長く利用し続けてもらうことが難しくなります。
起業して事業を運営するためにコミュニケーション能力は必要不可欠なので、コミュニケーション能力が低い女性は起業には向いていないということです。
すでに起業している場合には、コミュニケーション能力を磨く努力をする必要があるでしょう。
成功する女性起業家が行っている習慣とは
成功する女性起業家が共通して行っている習慣についてもご紹介します。
どんな姿勢や意識で行動しているのか、参考にしましょう。
常に物事に対して学ぶ姿勢がある
成功する女性起業家は、様々な物事に対して好奇心を持ち、常に学ぶ姿勢があります。
人や物事から常に学ぼうとする姿勢があると、事業をスタートしてからも得るものが多いものです。
お客さんの声に耳を傾けることで、「ここからは入りにくい」「こうすると目立つ」など教えてもらえることもあります。
また、積極的に学ぶ姿勢があれば、新しい商品や技術に対する情報もいち早くキャッチすることができます。
ライバル店や新しい店ができても、特徴やコンセプトなどを早い段階で知ることができ、しっかりと対策を練ることもできます。
このように、成功している女性起業家の多くは、常に自分の事業のヒントを探す習慣を持っているのです。
安定を求めず常に挑戦意識がある
女性は安定を求めてしまいがちですが、成功している女性起業家は安定を求めず常に挑戦意識を持っています。
事業が継続していくと提供しているサービスがマンネリ化して、顧客が離れてしまう場合があります。
常に新しいサービスや商品を取り入れるなど魅力的な事業を展開していれば、飽きられて顧客が離れることも回避できます。
事業計画やコンセプトから外れないように意識しつつ、常に挑戦し続けることが大切なのです。
起業1年目・2年目・3年目と事業計画を立てて、計画的に挑戦していく意識を持ちましょう。
人や物事への感謝を忘れない
成功している女性起業家は、人や物事への感謝をしっかりと感じている人が多い傾向があります。
利用者や事業に関わるニーズに良く知っているので、お客様・取引業者・商品・サービスなど人や物に対する感謝の気持ちを忘れないようにしているのです。
事業の対象となるものや支えてくれる周りの人達に対して常に感謝を忘れずにいることで、事業に対しても謙虚になることができます。
利用者のことを顧みずに、高い利益を得ようとするようなこともありません。
人や物事のニーズに寄り添い、感謝することを忘れない姿勢が大切なのです。
女性で起業に向いている人と向いていない人のまとめ
本記事では、起業に向いている人と向いていない人についてご紹介しました。
女性が起業する場合は、初めてのことばかりでわからないことも多くあります。
そんな状況でも、常に感謝の気持ちと学ぶ姿勢を忘れずに、成長し続けることが事業を成功させる秘訣です。
慎重に考えすぎて行動できない人や学ぶことを怠る人は、起業には不向きと言えます。
起業を成功させたいと思うのであれば、行動力や決断力、自己管理能力や金融知識をしっかりと身に付けて、失敗を恐れず挑戦し続けていきましょう。