専業主婦が起業するとしたら、どんな方法で起業ができるのでしょうか。
本記事では、専業主婦におすすめの自宅でできる起業について、どんな種類があるのかを紹介します。
起業をしたいと思った場合に、どんなスタイルの起業ができるのか、業種や業態を知っておくスムーズに起業することができます。
必要なスキルについても事前に確認して知識を深めておきましょう。
専業主婦におすすめする自宅でできる起業の種類
最近では、専業主婦におすすめする自宅でできる起業にも様々な種類があります。
自宅を利用して行う在宅ワークだけでも、インターネットで稼ぐ方法やテレワークなど内容が多様化しています。
また、自宅を拠点にして出張サービスを提供するという起業スタイルもあります。
便利屋のような働き方や簡単なDIYなどを行う起業も可能です。
家事代行や子供たちをお世話するサービスも主婦にはおすすめの起業と言えます。
自宅で起業する在宅ワークスタイル
主婦が起業する場合には、自宅で仕事をする在宅ワークを選ぶ人が多くいます。
起業したいと思ったら、まずはどんなスタイルで働くのかを決めるといいでしょう。
子供が小さくて家にいながら起業したい場合は、在宅ワークをするのがおすすめです。
具体的にどんな在宅ワークがあるのかをご紹介します。
教室やサロンを運営
資格や特技を活かして、自宅で教室やサロンを運営する起業も在宅ワークのひとつです。
最近では、ネイルサロンやアロマテラピーなども人気があります。
地域の環境や顧客のニーズに合わせて、教室やサロンを運営するといいでしょう。
主婦の場合は、女性をターゲットにして自宅で教室やサロンを運営する方法が多く選ばれています。
インターネットを活用して起業
インターネットを活用して稼ぐ方法も数多く登場しています。
広告収入で稼ぐ
ブログを書いて広告を貼り付けて広告収入あるいは成果報酬を得るアフィリエイトも人気です。
また、YouTuberとしてフォロワーを増やして企業案件収入を得るという稼ぎ方もあります。
初期投資がほとんどかからず、主婦でも自宅で気軽に始められるのが魅力です。
ネットショップ運営
ネットショップを作って商品を販売すれば、店舗を持たずに自宅で開業することもできます。
商品を仕入れるための費用は必要ですが、店舗や設備にお金をかけずにショップ運営ができるのでおすすめです。
Webライターとして稼ぐ
他にも、フリーランスでWebライターとして活躍することもできます。
クラウドソーシングなどののサイトに登録することで、自宅で自由な時間に記事を書いて収入を得ることが可能です。
テレワークで起業
テレワークは、自宅で事務作業や営業のお手伝いなどの仕事を請け負い収入を得る方法です。
最近では、パソコンさえあれば様々な仕事が可能で、事務代行サービスで起業している人もいます。
フリーランスで事務代行をする人のための講座などもあるので、起業する前に受講してスキルを磨くのもいいでしょう。
事務としてのスキルさえあれば、プロ事務として自宅で稼ぐことが可能です。
パソコンが得意なら、下記のような仕事も自宅で請け負うことができます。
- データ入力
- テープ起こし
- 社内事務代行
- セミナーの事務局代行
- 秘書代行 など
主婦でも自宅で自由な時間を活用して事務の仕事ができるのでおすすめです。
起業するにあたっては、営業して事務の仕事を取ってくる必要がありますので、営業力のスキルも講座などで学んでみるといいでしょう。
事務能力と営業力を磨くことで、子供がいても在宅で自由時間に仕事をすることが可能です。
出張サービススタイル
主婦が起業する方法としては、自宅を基点に出張サービスを提供するという方法もあります。
対応可能な時間を設定して、仕事が入った時だけ家を出るという働き方なので、自分の空き時間を活用することができます。
ただし、設定した時間内はいつでも対応できるようにする必要があります。
ある程度の時間的制約は受けますが、社会貢献などもできる起業と言えます。
便利屋や家事代行などの事業を開業
主婦ができる出張サービスには、下記のようなものがあります。
- 便利屋のような事業
- 簡単なDIYなどのサービス
- 家事代行 など
特技やスキルを活かしてサービスが必要なお宅に訪問してサービスを提供します。
資格がなくてもできるサービスが多いのも特徴です。
営業力は必要ですが、固定客を獲得したり多くの仕事を受けられるようになれば起業も可能です。
便利屋や家事代行などで、アピールできるスキルや特徴があれば、営業がしやすく顧客も獲得しやすくなるでしょう。
自宅を拠点にする出張サービスであれば、店舗を借りる必要もなく、自分一人でできるサービスも多いので、主婦でも気軽に始めることができます。
少ない開業資金で始めることができるのも魅力です。
子供たちを預かるサービスなどで起業
「チャイルドマインダー」などの資格を取れば、出張して子供たちをお世話するサービスも行うこともできます。
子育て経験を活かすこともできるので、主婦にはおすすめの起業と言えます。
手助けが必要な人の役に立つことができ、社会貢献もできる起業です。
その他、主婦の中には「プチ起業」にチャレンジする人もいますが、プチ起業も主婦にとって非常におすすめですので、併せて下記の記事もご覧ください。
専業主婦が自宅で起業して稼ぐ為に必要なスキルとは
インターネットの普及により、専業主婦が自宅で起業することも容易になりました。
しかし、実際に稼げているのかというとそれはまた別の話です。
起業自体は簡単にできますが、そこから稼ぐためにはスキルが必要です。
スキルを身に付けることでより多くの収益をあげることができ、起業を成功させることができます。
では、主婦が起業して稼ぐ為に必要なスキルとは何なのか、詳しく見ていきましょう。
資格が必要な起業も
起業には資格が必要な場合もありますが、資格を取得するためにはある程度のお金がかかります。
例えば、ネイルサロンで起業するために資格を取得する場合、通信講座でも10万円~20万円がかかります。
趣味ではなく仕事にする場合には、仕事を目的にした通信講座を選ぶことも大切です。
スクールに行く場合も、仕事にできる資格であるかどうかをきちんとチェックしましょう。
教室やサロンなどを起業する場合は、資格取得のために先行投資した上で起業することになります。
自宅を利用した教室やサロンであれば経費は比較的少なく抑えることができますが、資格を取得するための費用がかかることを覚えておきましょう。
起業する前の段階でお金がかかるので、しっかりと計画を練った上で起業することが求められます。
資格がなくてもできる起業も
資格がなくてもできる起業もあります。
資格にお金を掛けなくても、料理教室などは、特別な資格がなくても始められるのがメリットです。
資格に代わって、人にアピールできるようなスキルがあれば起業することができます。
最近は、スキルや特技をいろいろな形でアピールするチャンスがあるので、まずは料理のスキルをInstagramなどのSNSを活用してユーザーの反応を探ってみるといいでしょう。
SNSなどで人気がでて話題になってから起業すれば、大きなアピールポイントになります。
スキルさえあれば、資格がなくても自宅で起業して注目を集めることが可能です。
主婦におすすめの資格について、詳しくは下記の記事にまとめていますのでご覧ください。
主婦が起業する際に最低限必要なスキルとは
インターネットを活用すれば、高度なスキルや資格がなくても、最低限必要なスキルや能力だけで主婦でも比較的簡単に起業することができます。
主婦が起業して成功するための最低限必要なスキルとはどんなものなのか、詳しく見ていきましょう。
経営に最低限必要なスキル・能力
起業するために最低限必要なスキル・能力は下記の通りです。
- 起業のコンセプトや事業内容について考える企画力
- ニーズをしっかり分析できるスキル
- 顧客を集めるための営業スキル
- 経営するスキル
- 簿記などの事務的スキル
- 事業を計画的に行う計画力
- 事業にとって大事な決断をする決断力
- 事業を継続するスキル
それぞれのスキルや能力について詳しく紹介します。
コンセプトや事業内容について考える企画力
起業の際には、事業のコンセプトや事業内容について考える企画力が必要です。
主婦が起業する場合でも、これらのスキルは最低限必要です。
- どんなコンセプトなのか
- 何が目的なのか
- どんな対象に対して起業するのか など
ターゲットを明確にして企画する能力が必要となってきます。
ニーズを分析できるスキル
また、ニーズをしっかり分析できる分析力も必要です。
- どんなニーズがあるのか
- ニーズが一定層にあるのか
- 継続したニーズなのか など
上記のようなポイントについて分析できるスキルが必要です。
地域性も考慮しながら、確実にニーズがあるのかどうかをしっかりと見極める必要があります。
顧客を集めるための営業スキル
起業するためには、集客のための営業力がとても重要です。
主婦が起業する場合でも、営業力というスキルは必須と言えます。
どんな所に呼びかけたら集客ができるのかといった、事業をアピールするための営業力はとても大切です。
経営するスキル
起業する際には経営のスキルも重要です。
経営力とは、事業の経営において収支のバランスなどを考えることができる能力です。
経営力を身に着けて、下記のようなポイントをしっかり判断する必要があります。
- どの程度の収入が得られればいいのか
- どこまでの経費を掛けられるのか など
簿記などの事務的スキル
簿記などの事務能力は、プロ事務として仕事を起業する場合に役立つだけでなく、確定申告が必要な場合にも青色申告をスムーズに進めることができ税金が有利になるスキルです。
確定申告しない場合でも、収支を付けておく事務能力は様々な場面で役立ちます。
事業を計画的に行う計画力
起業する際は、経営の計画を常に練っておく必要があるので計画力も必須です。
- 1年後にどの位の事業にするのか
- 顧客をどこまで増やすのか など
上記のような計画に加えて、売上や収入の計画的な分析も必要となってきます。
事業について大事な決断をする決断力
起業において決断力はとても大切なスキルです。
主婦の場合でも、起業して個人事業主になった場合は決断力が必要となります。
決断によっては、事業に大きく影響する場合もあります。
重大な決断についても、自分自身で判断する必要があることを覚えておきましょう。
決断力や判断力は経験によって培われるため、主婦が起業してしばらくは、なかなか決断できずに悩む場面が多くあるかもしれません。
事業を継続するスキル
継続力や持続力は、起業に欠かせない大切なスキルです。
起業してしばらくは、収入がほとんど得られない可能性もあります。
経営が安定していない時期でも継続して頑張ることができれば、起業は軌道に乗っていきます。
起業する際には、1年2年以上と継続していく力が大切なスキルなのです。
主婦のスキルを活かす方法もおすすめ
主婦が起業する場合は、主婦ならではのスキルを活かして起業する方法もおすすめです。
2つの例を見ていきましょう。
家事のスキルを活かした家事代行サービス
例えば、家事代行サービスは主婦に向いている起業のひとつと言えます。
その理由は、資格は不要で、主婦にとって必要不可欠な家事のスキルを活かすことができるからです。
困っている家庭のニーズに合わせた家事サービスを提供することで、高い評価を獲得できるでしょう。
「こんな掃除がしてほしい」「こんな料理を作ってほしい」など顧客の声に耳を傾け、ニーズを分析して臨機応変に対応していくスキルも求められます。
アピールできる特徴のある教室やサービス
例えば、自分の子供がアトピーや食物アレルギーで、日頃からそれらを考慮した料理を作っている主婦がいるとします。
その主婦が、アトピーや食物アレルギーなどに対応した料理教室や出張サービスを始めれば、それは立派な起業になります。
主婦として日常的にこなしているスキルでも、それを必要としている人に提供することができれば、起業として成り立つのです。
主婦業を突き詰めていけば、より高度できめ細やかなサービスを提供できるようになるでしょう。
主婦ならではのスキルを活かして、より特化した専門的なスキルを追求していく起業もおすすめです。
主婦が稼ぐためのスキルとは
資格がなくても起業することはできますが、稼ぐためのスキルはチェックしておいて損はないでしょう。
継続する力
インターネットを活用してブログなどに広告を貼り付け、その広告から注文が入ることで利益を得るアフィリエイトはスキルがなくても稼げると言われています。
しかし実際には、毎日たくさんのブログを書いてそれを継続することでやっと稼げるようになるのが実情です。
ブログを書くのが好きなだけでなく、継続する力がとても重要になります。
継続する力は起業する上でとても重要なスキルと言えるでしょう。
オリジナリティを出す
収入が月0円~1万円という主婦が多くいる一方で、月に20万円以上を稼ぐ主婦もいます。
例えば、ハンドメイドが好きな人は、個性的なオリジナル作品を作ることで多く稼ぐことができます。
アイディア次第で大きな収益を得ることも可能です。
ユーザーのニーズや流行を捉えたオリジナリティ溢れる作品であれば、自然と人気も高まります。
しっかりとスキルを磨き、ニーズを分析し、他にはないものを出品することで安定して稼げるようになります。
ハンドメイドサイトであれば1点から出品できるので、少しずつ作品を登録しながらユーザーの好みやニーズを分析して、アイデアを活かしたオリジナル作品を提供していきましょう。
ここでは軽く触れましたが、下記の記事では、主婦が起業する際に知っておきたい知識について詳しくまとめていますので、ご覧下さい。
主婦が自宅で起業する際の注意点
主婦が自宅で起業する際の注意点についてもまとめてみます。
年間所得38万円以上の場合には注意が必要です。
- 確定申告が必要
- 所得税・住民税・個人事業税の支払い
- 扶養から外れる
- 夫の配偶者控除がなくなる
- 自分で国民健康保険・国民年金に加入
確定申告が必要・税金の支払い義務
主婦が起業する際の注意点は、起業をして収入が一定額を超えた場合は確定申告をする必要があるという点です。
年間で38万円の所得(売上などの収入-経費)があった場合には、確定申告が必要となります。
また、確定申告をすることによって、所得税・住民税の支払い義務も発生します。
業種によって異なりますが、3%~5%の個人事業税の支払いがあることも知っておきましょう。
出典:東京都主税局|個人事業税
夫の扶養から外れる・配偶者控除がなくなる
年間で38万円以上の所得があった場合には、夫の扶養から外れることになります。
扶養から外れることになるため、配偶者控除もなくなります。
No.1190 配偶者の所得がいくらまでなら配偶者控除が受けられるか
配偶者に所得があっても、配偶者の年間の合計所得金額が38万円以下(令和2年分以降は48万円以下)であれば配偶者控除が受けられます。
なお、平成30年分以降は、控除を受ける納税者本人の合計所得金額が1,000万円を超える方については、配偶者控除は受けられません。
引用:国税庁|夫婦と税金
自分で国民健康保険・国民年金に加入
さらに、夫の社会保険からも外れることになるので、自分で個別に国民健康保険や国民年金などに加入しなければなりません。
国保に加入したり、国保を脱退するときなどは、必ず14日以内にお住まいの市区町村の窓口に届け出をしてください。(国保組合の方は、国保組合の窓口に届け出てください。)
税金や保険のことを考えると、主婦の場合は下記の点を起業前にしっかり考えておく必要があります。
- 年間所得を38万円以下に抑えて働く
- できる限りたくさん稼ぐ(年間所得38万以上になるように)
年間38万円以内に抑えるということは、月収で3万円前後なので副業程度の収入しか得られないということになります。
起業するのであれば、年間38万円以上の利益を目指してたくさん稼げるように努力するのもいいでしょう。
売上が1000万円を超える場合には、消費税にも要注意
また、開業して商品を販売した場合には、消費税の支払い義務も発生する可能性があります。
ただし、年間の売上が1,000万円を超えた場合で、開業から3年目から支払い義務が発生するので、開業して事業が軌道に乗るまではそれほど心配の必要はないでしょう。
主婦が起業する場合には、税金の支払いや夫の扶養や控除から外れる問題、社会保険の問題などがあるので、これらの問題についてもしっかりと考えた上で、どういう起業を目指すのかを最初に考えておく必要があります。
主婦が起業する際には、下記の注意点についてしっかり考えて決めましょう。
- 収入の目安を立てる(ボーダーラインは年間所得38万円)
- 所得がどのくらいになるのかを考える
- 夫の扶養や控除を外れてでもたくさん稼ぐことを目指すのかを決める
ただ、起業したては中々お金を稼ぐことが難しいかもしれません。
インターネットで起業した方が、お金の面でリスクが低いですが、中には店舗を構えて地域密着型のビジネスをしたい人もいるでしょう。
自己資金に余裕があれば良いですが、自己資金に余裕はないけど起業したい人におすすめなのが、助成金や補助金です。
下記の記事では、助成金や補助金と併せて起業したい主婦が知っておきたい、資金調達方法を含めたお金の知識を紹介していますので、もし開業資金を増やしたい人はご覧ください。
主婦の起業の種類のまとめ
主婦が起業をする際の種類や必要なスキルについて紹介しました。
最近では、自宅を活用して在宅で起業する方法も数多くあります。
在宅であれば子供がいても起業がしやすく、自由な時間を活用しながら働けるので主婦にはおすすめです。
自宅を活用する起業であれば、開業資金や設備投資も安く抑えることができます。
インターネットを活用した起業も数多くの種類がありますし、主婦のスキルを活かして出張サービスで起業する方法もあります。
どれが自分のライフスタイルに適しているのか検討して、主婦としてのスキルや経験、取得した資格を活かせる起業を考えてみましょう。